北岡和義ブログ第45回 ヒロシマ・還暦の鎮魂歌
北岡和義ブログ第45回です。 摂氏30度を越えるうだる暑さの広島市平和祈念公園、午前8時15分。平和の鐘が鳴響き、黙祷する5万5000人の人々をテレビが中継で映し出しています。 小泉首相も黙祷しています。ヒロシマ・ナガサキの被爆が還暦を迎えました。鎮魂の日、秋葉忠利広島市長が平和宣言、被爆者の孫の代のこども代表、岩田雅之君と黒谷栞さんの「平和の誓い」が力強く読み上げられました。暑い朝の広島を襲った地獄の惨劇から60年経ちました。
人類唯一の原子爆弾による被爆国・ニッポン。広島が「ヒロシマ」となって被爆体験が還暦迎えても「核廃絶」はおろか「核兵器廃絶」さえ、未だ実現できないでいます。皮肉な事に北京では北朝鮮の核をめぐって6者協議が続いていますが、共同声明がまとまりません。人間とは本当に”業”の動物です。
昨夜(5日)TBSが被爆60周年の特別ドキュメントを3時間、放送しましたが、広島に「リトル・ボーイ」というふざけた名の原子爆弾を落とし、その恐ろしい瞬間を撮影したアメリカ人が語っていました。
「謝る気なんかありません。だって”リメンバー・パールハーバー”ですよ」と、被爆者に向って・・・。
こういうアメリカ人がいる限りテロは無くならない。そしてアメリカ人の7割が原爆投下を指令したトルーマン大統領の決断は正しかった、と未だに信じているのです。日本にもいます。太平洋戦争は正しかった、と主張して已まない人たち。靖国参拝とは優れて現代的問題です。 被爆体験と表裏の関係。
昨夜、銀座で沖縄密約事件の関係者とジャーナリスト仲間9人で飲みました。沖縄密約は33年前の事件ですが、封印されていた事件を当事者が破りました。最高裁で有罪となった毎日新聞記者、西山太吉氏が謝罪を求め、国家を唄えました。西山提訴に敏感に反応した若いジャーナリストがいます。
事件の当事者の直近にいたぼくにとっても決して忘れられない大事件でした。沖縄はこの協定で現在まで苦しみが続いています。しかも米軍の世界的再編を迎えている今、沖縄の基地再編と関連して、これまた極めて現代的課題なのです。優れたジャーナリストと語り合うとき、生気が蘇ります。
被爆体験も靖国問題も沖縄密約も何一つ変わっていない風景の60年、国会はいよいよ郵政民営化法案に決着。8日、参議院本会議で投票、今のところ否決の可能性大と報じられ、国会周辺には熱風の解散風が吹いています。解散となれば自民党は分裂します。真夏の大政局です。(2005年8月6日記)


1 Comments:
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