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Thursday, June 09, 2005

北岡和義ブログ第37回 日米ベンチャーの大いなる差

北岡和義ブログ第37回です。6月9日、御徒町の多慶屋へ自転車で行ったら、仲良かったフリー・ジャーナリストにばったり出会いました。近くの飯屋で昼食を一緒して、昔の仲間の近況を聞いたのですが、人それぞれ、ぼくがアメリカで四半世紀を過ごした時間は、大きく人間関係を変えたようです。

ドキュメントの賞を受賞して、いわゆる”偉くなった”ジャーナリストもいます。テレビで名を売った友達もいます。いいドキュメントを書いているジャーナリストや政府の審議会の委員になって注目されている男もいます。でも雑誌や書籍に売れ行きが落ちて、地道にドキュメントを書いているジャーナリストにとって生活はさらに大変になっている、という厳しい現実に対処する方途がありません。

午後4時から箱崎のホテルで、日米の経営、ベンチャーについての大きな差、取り分けグローバル社会を迎えたいま、日本は国際競争力に勝てるか、といった話をしました。スイスのIMDという研究機関が発表した国際競争力比較では年々、日本のランキングが後退し続けているのです。

1998年、日本の国際競争力は49カ国中20位だったのが、99、2000年は24位、01年26位、02年は30位にまで落ちています。起業家精神や株主の権利・責任、大学教育と経済ニーズといった項目ではなんと49位、ビリなのです。

この数字に参加者は驚きの表情でした。”日本はアメリカに次いで世界第二位の経済大国”、特に1980年代後半は急激な円高で、日本は世界一の金持ちの国になった、という幻想を今も棄てきらない日本人が少なくないようです。でも時代は年々変化し、21世紀、すでに新しいステージが幕開けてしまったのです。

日本の国立大学はすでに無く、今は「独立大学法人」と変わり、大学経営が2010年、完全に独立採算制に移行します。国から予算をもらって、のうのうとしている時代は終わったのです。それを自覚している大学人は少ない。大学のランキングでも日本の大学は世界の水準から低く、トップ100位までに入っている大学はほとんど存在しない、という事実をご存知ですか。

しかも最近の子どもたちの学力がどんどん落ちてきています。グローバル社会で日本は落ちこぼれになりかねません。もちろん資金力、技術力、それの経営力もまだまだ上位にランクされているとは思いますが、シンガポール、中国、インド、韓国などアジア各国の台頭に無関心ではいられません。

日米の違いで、最も大きいのは発想の差である、と強調しました。アメリカ人は他人と違うことに価値を見出し、独創的な発想を大事にして起業をめざす。日本人はみんなと同じであることに安心感を抱く。ここのところを打破して自分なりの独創力を発揮してグローバル社会を生きませんか。激変の時代こそチャンスなのです、と。(2005年6月10日記)

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